くろぎぎゅう探し
自分が二ヶ月ほど前まで通っていた小・中学校では、中間考査や期末試験など、いわゆるテストがありませんでした。
そのため、ついこの前に行われた高1の夏期中間考査は、僕にとって人生初のテストでした。
テストって何?レベルの僕は、周りの友だちを観察し、とりあえずテスト前二週間くらいは遊ばずに勉強するものなのだろうという結論に達し、二週間はテスト勉強を甘受しました。
さて、そんなこんなで、二週間ぶりに勉強と緊張から開放されたので、川に行くことに決めました。
お目当てはギギ。地元の川での生息状況は壊滅的なので、今回は電車に乗って隣の町へ。
まずは目撃情報のある川に。
この川にはパイプや穴の空いたいい感じのブロックが沈んでいるらしく、そういったものをピンポイントで攻めれば、易く捕獲できると聞いていたんですが・・・むむむ。ウキウキしないのは僕だけかな・・
田んぼに水をはる時期なので、増水しているし、代かきの影響か濁っているし、なによりがちがちコンクリート川。攻めようがないので、とりあえず、周りの小川でガザってみるも、メダカや飼育型のコイしか入らない。
ということで、もう一度電車に乗って、結局いつもの川へ。
着くとまず久しぶりにお会いするこの川の主、“魚オヤジ”と少しお話。また竹竿をもったファミリーがいたので、魚は岸の方に潜んでいると思いますよ!と少しおせっかいなことをしてから、胴長を来て、いざ川へ。この時期になると、胴長は暑い。。。
うーーん、捕れない。なかなか捕れない。
すると、さっきの竹竿ファミリーがデカいギギを釣り上げました。ずいぶん楽しそう。やはり、こういうのどかな休日は最高。しかしちょっと悔しい。いや、かなり悔しい。
自分も負けじと、ガサると・・・
うおっっっ!!来たーーー!!
うーん、だいぶ渋い色になっている大きめな個体。かっこいい。
その後、ポツポツと捕れるギギの幼魚。この大きさの個体は、まだ模様がはっきりしていて、可愛いですね。
僕の地元である福岡県(一部地域)では、ギギは元来、“くろぎぎゅう”と呼ばれています。また、アカザのことを“あかぎぎゅう”と呼び、この二種を区別していたようです。ギギは琵琶湖のあたりの呼び名だそうです。琵琶湖あたりの呼び名が標準和名になっていることは多いですしね。 ギギッと鳴く(胸ビレと基底部をこすり合わせる)からギギだそうですが、ぎぎゅうも同じ理由ですかね。だとするとアカザもギギッと鳴くんですかね。聞いたことなです。修行不足ですね。
福岡県内では、一方の河川では絶滅寸前ですが、一方の河川では侵略的な外来種(国内移入種)として、近縁種である九州固有種のアリアケギバチを駆逐していることが問題になっています。複雑な心境になりますね。